約 293,152 件
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/43.html
タイトル『風俗店 都』 作・釣り師 トリップ◆dkDmj798WFtq 「お前さー 今月金大丈夫?」 きっかけは悪友の間との噂話だった。 こいつが金の話をしだしたらロクなことにならない、貸さん。とだけはっきりと言うと…… 「ちげーよ、人を守銭奴みたいに言うんじゃねー ほら、良い店を見っけたんだよ!」 そいつによると表向きは普通の宿屋なのだが裏で風俗を行っている店があるとのこと。 そしてそこの女がものすごい美人とのことだ。 「お前の好きそうな年上のお淑やかな人だったぞ、まじでお勧めだし行ってみてくれよ~」 ここまで勧められたのならまぁ断る理由もない、場所を聞くと…… 「ほれ、地図はこれだ。 ……分ってるよな?」 結局金じゃねーか、と溜息を一つ。紙幣と引き換えに地図をひったくる。 「あ、一つ忘れてたわ。 多分ヤってくれる人は一人だけでさー、毎日ってわけでもないみたいだわ。」 なんだそりゃ、金返せ、と詰め寄ると 「あー、大丈夫。一応営業日の目印は聞いといたし。」 ……どうやら数日はその宿に泊まることになりそうだ、と前途多難に地図を確認する。 「旅館 都」ねぇ…… 「おいでやす~」 宿に着くと聞きなれない挨拶で出迎えられた。建物の外観といい東方の文化が混じっているのだろうか? 受付?にいるのはこれまた見慣れない服を着た女の子。……流石に人違いだろう、どう見ても俺より年下だ。 友人から聞いていた目印も見当たらなかったので取りあえずは宿泊の意思を告げ、金を払う。 部屋に案内されるとすぐにお目当ての人が来た。 「どうもおおきに~ ここの女将のしののめと申します、どうぞごひいきに~」 これは友人を褒めてやらねばなるまい。噂通り、いや噂以上の女性だった。 端正な顔立ち、些事にいたるまで一つ一つ丁寧な立ち振る舞い、落ち着いた声。 どことなく先ほどの女の子と似ているが親子だろうか? 子供がいるとは思えないほど整った体型だが…… さっきまでは珍しく見えていた服装もこの人の為にあるものだと思えば妙に納得してしまう。 目的を忘れてこのまま帰りそうになってしまうほど既に俺は満足していた。 「…………えらい遠いところから来はったんですね、もしお疲れでしたらお風呂に入ってみてくださいね。うちの旅館の自慢なんですよ。」 話はほとんど頭に入ってこなかった。見惚れていた、といえばそれまでだが…… ともかく疲れているのは確かなので休ませてもらうことにしよう。 肝心な時に体力が切らすことになれば俺は永遠に笑い物だ。 翌朝、目覚めた俺はすぐにそれとなく目印が出ていないか探ってみた。 すると確かにあるではないか。なるほど、これは言われなければ気付かない。 早速、意気揚々と女将さんを探しにうろつく。もし他にも彼女目当てで泊まってる輩がいるのならばのんびりとはしていられない。 いくら彼女が今までにも身体を売ってきたと女だとはいえ同じ宿で他の男に抱かれているのを想像するとやるせなくなる。 と、そんな心配をしているうちにすぐに見つかった。 早速今夜のことを…… その前に挨拶だ。正直に宿としてのサービスもかなりのものだった。 「おはようございます。お料理もお風呂も気に入ってくらはったみたいでほんま、おおきに。」 にこやかに返してくれる。照れ隠しにもどこか気品が漂っていて褒めているこっちも恥ずかしくなってしまう。 こんな魅力的な女性が空いているとは、不思議なこともあるものだ。 と、本題を忘れてはいけない。どう切り出すか迷っていたが彼女もその道の人間なのだ、ストレートに聞くに限る。 深呼吸を一つ、意を決して聞いてみる。 「あの…… 今夜のよや……」 最後までいう間もなく彼女は人差し指を口に当てて立ち去ろうとする。「それ以上喋るな。」そう言われたような気がする。 もしかしてもう遅かった? それともあの馬鹿に担がれただけ? そう思うとサァーっと血の気が引く感覚がした。 が、すれ違う瞬間よく見えなかったが恐らく頬を赤らめて、 「日が変わるころに伺いますんえ、今夜はよろしゅうお願いします。」 確かにそう聞こえた。 PM23:40 絶品の夕飯はほどほどに食べた。 身体も昨日は疲れをとる程度だった風呂で丹念に磨いた。 現在、部屋で所在なさげに待機中。 落ち着く部屋の造りのはずなのに心拍数が高まりっぱなしで仕方ない。 ガキじゃないんだから…… と自重気味に、余裕を持たせるようにリラックスしているように振舞ってみるが上手くいかない。 とはいえ無理もない。これからあの美人女将とセックスするのだ、落ち着いている方がおかしい。と強引に結論付ける。 時間を確認すると後五分で日付が変わる。そろそろかな…… 授業が終わる直前の子供よろしく時の流れを急かしていると廊下に人の気配がした。 「遅うなってしまってすんまへん、えろう待たせたんとちゃいます?」 日中とは違う― 「浴衣」と言うらしい服装に身を包んだ彼女は申し訳なさそうな顔で隣に腰を下ろした。 やっぱり従業員は営業時間後に風呂に入るのだろうか、黒く触り心地の良さそうな髪は水気を含んでいて石鹸の良い香りがした。 音が聞こえるんじゃないかと錯覚するくらいに激しく刻まれる鼓動でおかしくなりそうだ、 これ以上はもう限界。彼女に手を伸ばそうとすると 「えぇと…… 先に説明させてもらいますんえ、もうちょっとだけ辛抱してくださいね?」 焦りすぎた…… 相当、気が立っているらしい。 頭の中であの馬鹿がゲラゲラ笑っている声が聞こえた。少し黙ってやがれ。 落胆が顔に出たのか女将さんはまた申し訳なさそうに説明を始めた。 「まず大事なことになりますが、最初はお客はんに気持ちよくなっていただきますんえ、申し訳ないんですが両手の方を縛らせてもらいます。」 こそりと懐からロープと蝋燭を取り出した。 うん? そういうプレイなのか? 「それでこちらの灯りが無くなるまでお客はんが耐え続けはったら、そんときはうちの力不足ですんえ朝までお客はんの好きにしてもろて構いまへん。」 なるほど、と頷く。蝋燭の長さから見て精々5分程度…… 少なくとも10分以内だがここまで言うからには相当自身があるのだろうか? そしてもう一つ重要なことがある。 「……ただし、途中でお客はんが果ててしもうたら…… 今度はうちの自由にさせてもらいますんえ、よろしゅうお願いします。」 ぞくり、と寒気がした。 冷静になれ、俺。 この女性が相手なら例えどんなことでも罰にはならない、なるはずがない。 それは分っている、だがしかし今は恥やプライドといったものではない―もっと大事ものを賭けようとしている。そんな気がした。 氷付いた俺の表情から察したのだろうか、慌てて付け加えられた。 「そ、そないひどいことはしませんえ。その…… お客はんがうちにしようとしてることを、うちもしたいだけなんよ…… ええですよね……?」 その妖艶な表情にクラッと来てしまったのか、俺はいつの間にか首を縦に振っていた。 「えぇと、痛うないですか?」 話の通り後ろ手に縛られ下半身を露出した体勢で壁にもたれかけさせられた。 勿論風呂上がりの彼女が部屋に来た時点で…… あるいはそのまえから俺のモノはいきりたっていた。 冷やりとした外気に目を細めていると 「あららぁ…… もうこんなに元気になってもうて…… 大丈夫やろか?」 部屋の灯りを消し、蝋燭に火をつけてやっと彼女の表情が見える程度の光が得られた。 いきなり顔を近づけられ、息がかかる度にビクンビクンと脈打つのが分る。 情けないことに正直、もう自信がなくなってきた。 「でも…… 大きいし立派なオ○ンチンやわぁ…… もっと元気になっておくれやす。」 彼女の指が絡まり、揉みほぐすように刺激を与えられ下半身がぴりぴりと痺れる。 「うふふっ、可愛らしい顔したはりますよ? でも、まだまだ我慢してほしいわぁ。」 指でカリを擦ったりそのまま亀頭をくりくりとこね回したり…… 時々かかる吐息が思考回路の崩壊を加速させる。 おそらく30秒も経たないうちに股間の先端からは先走り液が分泌された。 「もぅ…… まだ始まったばかりですえ? 仕方ないなぁ……」 そう言って彼女は顔を引き、暗闇に隠れたことでほんの少しだけゆとりが出来た。あの目で見られるだけでも相当のダメージだ。 と、思ったのも束の間。どうやらその長い黒髪をこれからの行為の邪魔にならないように後ろに回していた彼女はいきなり俺のモノに口づけた。 「んちゅ…… んふぅ ちゅぱ、ちゅ……」 両手による愛撫も並行しつつ固く直立したモノにキスを繰り返す女将さん。 れろ~ と竿を舐め上げられたと思えば口を開き、躊躇いなく口内に埋没させていく。 「んむむむん…… じゅぼ、ぢゅるっ、んふうっ、ぢゅっ、おひゃふはん、まららいひょうふれすよれっ?」 上目遣いで聞いてくる彼女に大丈夫じゃない、そう叫びだしたくなるほどだが脳がこの官能を離すなと命令する。 俺のモノからもかなり出て来てはいるのだろうが彼女はそれをすぐに舐めとり、自分の唾液を絡ませて塗りたくってくる。 奥深くまで咥えこむと流石に苦しいのか悩ましげな顔を覗かせる。 動ける範囲を確認したのか唇をきゅっとすぼめて内頬を密着させると勢いよく前後に顔を動かし始める。 オマケに空いてる指で金玉まで弄り始めた。 「じゅぷぅっ、ぢゅるる、んぢゅっぱ! ん、んふぅ、ぢゅぱ、ちゅぢゅる、んちゅっ!?」 彼女も察したのだろう、はっきりいって限界だ。 奥歯がカタカタと鳴る、腰はガクガクと震えている。 もう全部射精したい! 今すぐ手の戒めを解き、彼女の頭を押さえつけ、そのまま口内で全てぶちまけたい! 息を荒げてもう降参しようとチラリとご奉仕中の彼女を視界に入れる。 彼女は微笑んでいるようだった。 でも何か違った。笑みの裏には残念そうな表情が窺えた。 俺がだらしなく果てそうなことが? いや、勝手な思い込みかもしれないが、違うと思った。 そんな顔でイかされたく無かった。 がきり、と奥歯を噛みしめ快感に逆らう。腹に力を込め、必死で射精感を抑える。 「ぢゅぶ、ぬぷぅ…… ちゅぱ、ぢゅぶぶ……? ぢゅぷ、じゅぷじゅぷっ、ぐちゅ!」 中々射精しないことを不審に思ったのか更にフェラチオを加速させてくるが、まだだ、まだ耐えられる。そう自分に言い聞かせる。 「ぢゅるるるる…… ちゅ、あむ、ちゅっ、んふぅ…… お客はん、中々やりますなぁ……」 ようやく口を離し、涎まみれで感心したように呟く女将さん。 その視線は以前として解放されたばかりでてらてらと光っているモノに注がれている。 どうやら火が付いたようだ。蝋燭はもうほとんど無くなっていた。ここまで来て、途中で墜ちるわけにはいかない。 一つ深呼吸をしていると女将さんがおもむろに浴衣の前をはだけさせた。 暗がりだがその白い乳房は俺の目に焼きついた。 重力に逆らいツンと上を向いた乳房からはとても子供がいるとは思えない。 これは…… マズイかもしれない…… 「もう時間もありまへんし、これで終いにしましょ? 大丈夫ですえ、『すぐに』終わりますさかいに……」 うっすらと開いた、俺のモノをいとおしむように見ていた瞳がじっと俺の目を見据える。 服から零れた胸を持ち上げたまま近付き、さっきよりも密着した体勢となる。 間近で見るとなんと美しいものか。耐え抜いた証には是非ともむしゃぶりつかせていただこう。 ごくり、と生唾を飲み込むとそれを合図に彼女は豊かな乳房を熱くいきり立ったペニスに押し当てる。 「あぁっ、あ、熱すぎませんの? こんなに感じてたんやなぁ……」 やはり感触も最高。柔らかな乳房はすぐさま形を変え、俺のモノを包み込む。 この世のどんな高級な素材を用いてもこれ以上の肌触りのものは無いだろう、あっという間に射精感がレッドゾーンへと達した。 「んふ…… んぱぁ、あっ…… どうですか? 気持ちよう、なってもらえてます?」 先ほどのフェラで既に滑っているところに更に唾液を垂らし、滑りを良くした上でパイズリが激しくなる。 聞かれるまでもない、とうに限界だ。 全方向から逃げ場なく攻められて俺のペニスがはち切れるのも時間の問題だ。 何よりわざわざ喘ぎ声を隠さずに話してくるものだから溜まらない。 今や味覚以外の全てで彼女を受け止めているのだ。 「んああっ、ビクッってぇ、お客はんの、ビクビクッって暴れとりますぅ!」 「こんなん、うちまでおかしぃなってまいそうやぁっ!」 「お客はん…… 頑張りますさかいっ、気持ちよぉなってなぁ……」 ここへ来ての言葉攻め。耳を塞ごうにも腕は動かない。 いや、果たして動いたとしてもこの声から逃れられただろうか…… 「あふ、あむ…… いきますえ……」 時間的に最後のスパートだ。女将さんは再びペニスを咥え、パイズリフェラでもって止めを刺しに来た。 「んむぅ、ぢゅ、ぢゅるるるぅ! ぷはっ、れろ…… ぢゅぷぢゅ、ぬぷぅっ!」 べとべとになった双丘に根元から亀頭までを挟み込まれ、その先端を舌で弄ばれる。 乳房が根元付近にまで下がれば付随して喉奥深くにまで咥えられ大量の唾液を付着させられてまた柔らかな胸に包まれる。 フェラチオが、パイズリがこんなにも気持ちの良いものだったなんて、否、彼女が行うからこその快楽だ。 もはや何も考えられない。目の前がチカチカと光り、自分が何を言っているのか、言葉を紡いでいるのかも分らない。 機能しなくなった視覚は聴覚、嗅覚、触覚に回り俺を追いつめる。 「じゅぶ、んむうぅ…… ぢゅぼぢゅぼっぢゅぢゅ! ぢゅるるっー、ぢゅぷん、ん、んんんっー!!」 乳房を、喉奥を限界まで押し付け、これまでで最も艶やかな声で彼女は鳴いた。 そのとき俺の目に映ったのは完全にロウを失い、ゆらりと消えようとしている灯火だった。 そして― びゅく! どぴゅるるる、びゅっるるるる…… この一回で今まで出してきたモノの総量以上に出た、そんな気がするくらい射精は長く続いた。 灯りは…… 既に消えている。 確かに、俺は彼女が暗闇に包まれるのを確認した。 おそらく端正な顔も、先ほどまで俺を弄んでいた口も胸もべとべとだろう。 「ん…… あむ、……お客はん、ようやりなはったなぁ……」 口元の精液を飲み込んでようやく口を開けるようになった彼女がどこか嬉しそうに語りかけてくる。 勝手な妄想かもしれないが、彼女も自分を満足させられる男を探していたのかもしれない。 「約束通り、うちの負けですんえ後は何をやってもろても構いまへん。」 そう言って俺の手を縛っていた縄を解く彼女に早速頼んでみた。 やはり男たるもの、苦痛や快楽で歪む表情は見たいものだ。 彼女も恥ずかしがっていたが、すぐに付けてくれた。 予想通り彼女の身体中に精液は飛び散り、長い黒髪にも白い粘液が目立っていた。 そんな彼女を見て、さっきあれほど出したのにも関わらず俺のモノはすぐに臨戦態勢になる。 「えっと…… 何かして欲しいこととかはありますえ?」 彼女に見惚れて中々動きださない俺を心配したのか、またも奉仕を申し出てくる。 正直、それもお願いしたかったがそれは俺が動けなくなってからにしよう。 寄り添ってきた彼女を片手で制し、もう片方の手ではだけた浴衣から零れ落ちている乳房を揉んでみる。 ほどよい柔らかさのそれは包み込もうとしている俺の手を逆に取り込もうとするぐらいに簡単に指を吸いつかせる。 「んんぅ…… お客はん、やらしぃ指ですなぁ…… 」 彼女も先ほどまでの奉仕で十分に昂ぶっているようだ。 俺もそれほど余裕があるわけではない、もうちょっと弄ってやるのも面白いがここは本能に従おう。 彼女を布団に寝かせ、帯を緩めて下半身を覆っていた浴衣もはだけさせる。 すると、いきなり既に愛液で淫猥に濡れた秘部が顔を見せた。 ……下着を付けないのは風習なのだろうか、情事の前だからか。 そんなことを考える間もなく、俺の手は自然と泉となった彼女の秘部を掻き回していた。 「んあぁっ! そ、そんな激しゅうしたら、あっ、あきまへんっぇ……」 俺のペニスで遊んでいた時の余裕をもった声とは違う、彼女の本当の嬌声。 彼女に会ったときからこんな声で鳴いて欲しかった、求めて欲しかった。 人差し指と中指をまとめて二本、一気に挿入し、膣内を掻き混ぜる。 ヒダが異物の侵入に敏感に対応し、絡みついてくる。 「ふぁうぅっ、中に、入ってきたはりますぅう!」 挿入による痛みなど全く感じていない様子で身体をくねらせるの見て少々悪戯心の湧いた俺は空いている腕で彼女を抑えると、 胸に舌を這わせつつ、多少乱暴に三本目となる薬指を挿入し、膣内を荒らした。 「いっ痛んぁんっ! い、痛いのは堪忍し、しておくれやすっ、んあっ!」 流石にこれは堪えたのか瞳を潤ませ懇願してくる。 これだ、これが見たかったんだ。 ごめんごめん、と謝りながら優しく頭を撫でてやる、 ホッとしたような表情を浮かべる彼女に出来るだけ穏やかな口調で確認を取る。 「……えぇ、お客はんが望むんでしたら、なんでもやってください。」 確認終了、俺は彼女に跨り挿入体勢に入る。 軽く秘部同士が触れ合っただけで互いに電流が走るような感覚がする。 「あぁん…… もったいぶらんで早ぉ来てぇ……」 彼女が甘い声で誘ったのを皮切りに俺は一息に彼女を貫いた。 スムーズに奥まで辿り着いた、そう油断した瞬間、激しい締め付けが始まる。 射精しそうになるのをこらえて少しだけ膣内から引き抜く。 主導権は握っているはずなのに全く余裕が生まれない。 どうやら彼女相手にのんびり楽しむゆとりは無いようだ、そう感じた俺は急ぎ目に腰を前後に振る。 ずっぷ、ぬっぷと水音が部屋に響くが、それ以上に彼女の声は俺を昂ぶらせる。 「ひっ、ふぁっんあ、や、おかしゅう、やめっ、おかしゅうなってまうっ!」 彼女もグラインドに合わせて腰を打ちつけてくるものだから奥の壁に当たる快感が半端で無い。 そうでなくともピストンの度に膣内で擦れてその衝撃が俺の脳を溶かしてくる。 「はぁっ、う、うちも、もうあきまへんっ! お客はんのっお客はんのくらはい!」 涎が垂れ、呂律も回らなくなってきた彼女もそろそろ絶頂が近いらしい、 両の手でおっぱいを揉みしだき、グラインドもより大きく、速くして最奥でゴリゴリと押し付けてやる。 「あああひっ! そこっ、そこ、もっともっ、んんあっ、ひっ、イく、イってまぅぅう! ん、ふぐっ!?」 最後の一突きと同時に彼女を抱き上げ、悦楽に飲まれている彼女の唇を塞いだ。 びゅぅぅるるるる………… とくとく、と彼女の体内に精液が流れ込んでくるのが伝わってくる。 膣内、子宮も一杯になったのか接合部からも愛液と混ざり合ったものが溢れてきた。 と、不意に押し付けたままの彼女の唇から唾液が流し込まれた。 「ん…… もらってばかりやと、悪いですし……」 イッたばかりで焦点の定まらない眼で見つめられ、なんとなく視線を逸らす。 流石に二度も大量に出したのでそろそろ腰がマズイ、それに引き換えペニスは彼女の中で再び固さを取り戻そうとている。 「あっ…… まだまだ元気やねぇ…… 次はどうしましょ?」 彼女もまだまだいけそうだ。腰に気を使いながら繋がったままで体位を変える。 四つん這いにした彼女の後ろに回ると、肘の辺りを掴んで引き寄せる。 そうして上半身が不安定なまま腰を打ちつけ始める。 「うあっ、はぁんっ、な、なんやの!? はぁんはぁ、力が入られへん……」 両手が宙に浮いていて堪えが効かないようだ、ただでさえイッたばかりで膣内は敏感になっているだろう。 表情はバック故に直接は読みとれないが膣の収縮で手に取る様に分かる。 下から上に突き上げる度に先ほどたっぷりと注いだ精液が零れ落ちてくる。 「あ…… あんぅ…… 勿体無いわぁっ、また、いっぱい注いで……っひ! くらはいっ! っあっ、あっ、あきまへんんん!」 首筋をぺろりと舐めてみるとそれをきっかけに絶頂に達してしまった。弱点だったのだろうか? がくりとうなだれ、布団に突っ伏してしまう。 「あふ…… そこは弱いんですえ…… また一緒にイきたかったんに……」 確かにそれは惜しかった。俺もすぐにでも暴発しそうな状態、体力的にもそろそろ終わりが近づいてきている。 俺の主導ではどちらかに不満が残って果ててしまうかもしれない。 「ん…… 分かりました、精一杯お客はんを悦ばせますんえ、任せてください。」 次の体位を伝えると彼女は明るく意気込んでくれた。 攻守交代、今度は俺が仰向けに寝そべり、彼女が腰の上に跨る。騎乗体勢の出来あがりだ。 「んふ、すぐに出させてあげますさかい、我慢せんといてくださいね?」 そう言うと彼女は腰を前後に動かし素股による刺激を始めた。 既に精液やら愛液で濡れ濡れの互いの股間は滑らかに擦れ合う。 体重をかけて裏側を擦りつけられ、俺は二、三度のグラインドで射精してしまう。 彼女も察して射精の瞬間に腰を引いてくれたので精液は自分にかかることなく彼女を汚した。 「三度目やのにこんなに出るんやね…… もううちの身体で汚されてないところなんてないんと違います?」 例え全てふき取っても彼女の身体に臭いが染み込んだのではないか? それくらい、外も中にも出した。だがそれも次で最後だろう。 簡単に果ててしまわぬように腹部にのみ力を込め、彼女に促す。 「ふふ、準備はよろしいですか? ではいきますえ?」 軽く腰を上げ、俺のモノとの位置を調整する。 良い具合に触れ合ったところで彼女はゆっくりと腰を下ろし、俺のモノを飲み込み始める。 ずぷずぷ…… としまい込みながら彼女は俺の手をとり、胸を触らせるように近づけた。 「こっちも…… 弄ってもらえたら嬉しいわぁ……」 お言葉に甘えて心行くまで堪能させてもらおう。 円を描くように撫でまわしたり、掌で押し潰してみたり、突起を指でこねてみたり…… 腰を振るのに夢中になっている彼女の胸を好き放題に揉む。 その度に膣内は収縮し、俺の性を絞り取ろうとする。 「ああぅう…… 奥までぇ、奥まで届いとりますぅ! 当たってっ、んああっ!」 腰を深く落とし過ぎて予想以上の衝撃が加わったようで程良く止めようとしても勢いを殺しきれず、最奥まで咥えこんでいる。 「なん、なんでとめれへんのぉ! こん、ああっ、こんなんちゃうのにぃい!」 自分の意思とは関係なく快感を得ようとする身体に戸惑い、どうしたら良いか分からなくなっているようだ。 俺は一旦胸から手を離し、腰を押さえつけ、上下運動を止めさせる。 「っふぁあぅ…… お、おおきに……」 息を荒げてようやく冷静になった彼女が今度は円運動を混ぜてきた。 先ほどまでのような激しさは無いが、ペニスが角度を変える度に新しい快感が生まれる。 「んふぅ…… お客はん、その…… そろそろですんえ、えっと……」 頷き、俺も腰を上下に動かし始める。 正真正銘、これがラストスパートだ。 「うぐぅ! あっ、ああぅふ、んあっ、ああああっ、奥に、奥までぇええ!」 互いの動きが丁度重なり、打ちつけ合う度に絶頂へのカウントダウンが刻まれる。 ぱんっ、ぱんっ、と肉体が重なる音が響く。 俺のペニスは彼女の膣内に己を刻みつけようと、 彼女の膣襞は俺のモノをしゃぶりつくそうと互いを離そうとしない。 「あううううぅ! もうちょっとぉで、あ、あ、き、きはりますぅっ!」 絶頂に合わせ腰をガッチリと掴み、押し付ける。 「あああああんっ! どくどくってぇ、たくさん来てはりますぅ! はあぁぁん、中にっ、溢れてまいますぅっっ!」 彼女の奥深くに、詰め込める限りの精液を吐き出す。 今日四度目とは思えない量だ、おかげでもう腰は動かせそうにない。 「はぅうう…… とっても、良かったですえぇ……」 恍惚の表情でしなだれかかってくる。 あれだけ動いてまだ余力を残しているとは、大したものだ。 それなら、最後に頼んでおこう。 「ええ、喜んできれいにしてさしあげますんえ、楽にしとってください。」 彼女は身体を起こすと俺の股間に顔をうずめてすっかりしぼんだペニスをしゃぶる。 「んふふ、さっひまれあんなに逞しふぁったんに、可愛ええなぁ……」 彼女の心地よい掃除に身を委ねているうちに俺は意識を失った。 翌朝…… 既に太陽は高く昇る時間、流石に早起きどころではない。 身体はだるいし、腰も砕けたままだ。 やっとの思いで身なりを整え、女将さんを探しに行く。 しかし…… 「申し訳ありまへん、同じ方とは一度っきりに決めてるんです。」 にべもなく断られてしまった。 所詮彼女は娼婦、昨夜は金で買っただけに過ぎないのだ。 軽くなった睾丸と逆に沈んだ心を連れて俺は店を去った。 「お客はんとは、ここで会いとうなかったわぁ……」 彼女の呟きもまた、誰にも聞かれることなく去っていった。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/80.html
タイトル『チョコと愛は、与えるもの』 作・もんじ トリップ ◆gd9NVb5EGA 「ラグナって~草食系だよね~」 「え? なんでですか?」 「だって……積極的じゃないしさ(いや、ある意味積極的かな?)」 「家事が得意で、腕も細いし……まさに草食系!」 私(セルフィ)の思っていた事を、ラグナに話したら、ラグナは複雑そうな表情を浮かべ始めた ラグナって、どこからどう見ても肉食系男子には見えないのよね。 丁寧で真面目で、服もピッチリ としてるし………そういう私も、人の事はあまり言えないけど… 「ふーん」 「!?」 突然、私は、ラグナに腕を掴まれ、そのまま図書館の床に押し倒されてしまった 思いもよらない唐突な出来事に、一瞬何が起きているのかわからなくなる 「そういうのなら……」 「ラグナ…?」 「この腕、振り解いてみせてよ?」 「え…?」 床に組み敷かれる形になった私を、上から拘束するように腕を握っている その力は…やはり男の物で、女性の私じゃ、とてもじゃないけど振り解く様な真似はできなかった ギュっと強く握られていて、少し痛みを感じる 「やめて…! 痛い…よ」 「やめないよ」 動けない私を、上から覗き込むように見るラグナ その瞳はとてもいじわるで、怖い。 男性の輝きをしていた それに恐怖を感じつつも、ドキドキと、変な胸の高まりが私を期待させる 「僕だって、男ですよ? そんな風に誘われたら、我慢する物も我慢できないじゃないですか」 「ラグナ? ちょっと…おかしいよ?」 「セルフィさんが言う様におかしくさせたのは、一体どこの誰ですか?」 「え……?」 互いの吐息が顔に掛かり合う 熱くて、とろけてしまいそうな不思議な世界 まるでチョコの様に甘く苦い、男性と女性の態勢 「……責任、取ってくださいよ?」 「ラ、ラグナ…!」 彼の顔が近づく、落ちてくるように、彼の唇が押し寄せてくる 私は、思わず瞼をギュッと閉じてしまった 「はい。 これ、プレゼントです」 「………ほぇ?」 さっきのドキドキする様な緊迫した声とは違い、いつもの気楽でまじめなラグナの声が聞こえた そっと瞼を開けると、眩しい光と共に映っていたのは、横に正座になって座っているラグナ 胸の上に違和感を感じる。 見てみると、そこには綺麗な包み紙で包まれた、小さな箱が置いてあった 「……え? え? 何よこれ?」 「チョコです」 「チョコ?」 「はい」 いや、そんなにこやかな笑顔で言われても… さっきまでの事が頭に強く残りすぎて、何が起きているのかがわからない なんで、私は寝ているのだろう? とりあえず座ろう。 このままでは恥ずかしい それよりも……チョコ? 「セルフィさん。 ごはんも食べずに、いつもいつも本ばかり読んでいますよね?」 「そ、それは……アハハ」 「じーっと動かずに本ばかりを読むのて、やっぱり疲れると思うんで………たまには甘い物でも食べて リラックスしてもらいたいな~っと思って」 「ハァ?」 うわ~~~なんかすんごい拍子抜けしちゃった さっきまでのアレは何だったのよ!? 期待させておいて、結局はこうなる訳!? キャーーーー!! なんか悔しいぃぃぃぃいいいいいいい!!! 「やっぱりラグナって、草食系ね!!!!!」 「え…!? また、そんな事言われても……草食系ってなんですか?」 ええええええええええ!? この子、草食系の意味もわからなかったの!? ………なんか、さっきのが幻想に思えてきた。 あれがもし私の妄想だとしたら これ以上に屈辱的なのは無い(良い意味で) 「うぅ~~~~~~!!」 「ど、どうしたんですか? そんな、僕を睨みつけて…」 「なんでもないわよ! 馬鹿!」 「えぇ? えぇ!?」 セルフィさ~んと、ラグナが焦った様な声で私を呼ぶけど、悔しいから無視! 女性の心をもてあそぶだなんて、極悪天然な彼でも、許さないんだから! ……それでも、彼のくれたチョコはちゃんともらう私でした [終わり]
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/49.html
タイトル「ソコにしか残っていなかった、と彼は語った」 「なあ、マイスはん、ウチになんか隠し事しとるんとちゃう?」 氷原に咲く花でデートの最中、思い切って聞いてみた。 最近、彼の態度がおかしい。 ちょっと前までは、デートでいい雰囲気になったら肉食系男子ならぬ 肉食系モコモコの彼は、溢れんばかりのエロスを自分に向けて来ていた。 「あっ、や、ダメやって!こんなとこで、んぅっ!誰かに見られてもうたら…!」 「大丈夫だよ、さくや。ここならちょうど花畑からは死角になってるから、 よっぽど近くに来ない限り気づくわけないって。…さくやが大きな声を 出したりしなければね!」 「ひゃうん!?」 こんな具合に、ところ構わず求めてくる。 実のところ、大人っぽさとは若干、…そう、若干縁遠い自分の体でも彼を 満足させることができ、求めてもらえるのは嫌な気分じゃない。 なんだかんだでマイスはちゃんと人に見つからないように気を使っているし、 最近では誰か人が来るかもしれない緊張感に興奮している自分もいる。 嫌、駄目と言いつつもそこを無理やりにされるのがたまらない快感なのだ。 そんな自分をよく理解しているマイスも、それからどんどん大胆になってきて… 閑話休題。 改めて考えてみると、自分は取り返しのつかない道に目覚めている気がする。 これはこれで大変重要な問題だが、今はそれどころじゃない。 最近のマイスが何か隠している風なのだ。 冬の月に入る少し前くらいから、体を求められる回数が極端に減った。 デート自体の回数も減ったし、あまり町に出てこないで大樹の家でなにか やっているようなのだ。 体を求められるときも本番はなく、自分がもういっそ服全部脱がせて、と 叫んでしまうくらいメチャクチャにされるだけだ。 …今、「だけ」とか考えてしまった自分がかなり手遅れな気もするが、 それどころじゃない。 カブ合戦では元気にカルロスに集中攻撃していたし、町の行事にはちゃんと 参加している。 なにか悪いことをやっているとは思えないし、浮気なんてありえない。 ただ、確実に何か隠している。 彼はモンスターとのハーフであるという秘密まで打ち明けてくれたのだから、 きっとそのうち打ち明けてくれるだろう。最初はそう思っていた。 その考え自体は今も変わらない。話してくれるまで待っていたいと思っている。 ただ、耐えられなくなってしまったのだ。体の疼きに。 もう半月近く本番をヤッていない。 本番無しじゃ我慢できない。 強引に攻められたい。 あの嗜虐的な眼で見下ろされたい。 マイスを体の芯から感じたい。 それらの欲求が、待っていたい気持ちを上回ってしまった。 「なあ、マイスはん、ウチになんか隠し事しとるんとちゃう?」 今回のデートでも本番をしてもらえないかもしれない。 そう思うと、言わずにはいられなかった。 マイスも、何を問われているのかすぐにしたのだろう。悪戯っ子のような、 肉食獣の笑みを浮かべ、 「うん。実は今日、そのことについて話そうと思ってたんだ。さくやも最近 ずっと気にしてたみたいだしね。」 期待に胸が高まる。秘密はなにかいいことのようだし、今日こそ本番をして もらえるかもしれない。 「ひどいわぁ、マイスはん。ウチが気にしてたの知ってて知らんぷりしてたん!?」 「さくやは信頼してくれてるってわかってたからね。不安ではなかったでしょ? それに…、さくやが気にしてたのは隠し事のほうじゃなくて、」 突然マイスに後ろから抱き締められる。抱きしめてきたその両手が、服の中へと 入ってくる。 「な、ちょっと!マイスはん!?」 「こっちのほうでしょ…?」 彼の左手が太ももを撫で上げ、下着に指をかける。右手は胸元に入れられ、 申し訳程度の乳房をなぶる。後ろから首筋にキスされ、耳元まで舐められる。 全身に鳥肌が立つ。それは嫌悪感などではなく、待ち望んでいた行為への高まった 気持ちの表れ。 「ひゃっ、ウ、ウチ、そんなやらしく無いで!」 「何言ってるのさ、こんなに熱くしちゃって。もう濡れてるよ? ずっと期待して待ってたんでしょう。…本当に嫌なら止めるけど?」 「うぅ…。マイスはんのいじわる…。」 嬉しすぎて涙が浮かぶ。こぼれる前に彼が舐めとる。もう自分は彼がいないと 駄目だ。彼無しには生きられない。母のように、強くはなれそうにない。 それでもマイスがいてくれるならなんだっていい。彼にならすべてを捧げられる。 乱暴なようでも、確かな愛情を感じる。愛し合っている。 ふっと、背中からマイスが離れる。 「え…?」 なんで止めてしまうん?そう聞こうとして振り返ると、マイスは笑顔で、 「うん、やっぱり似合ってる。冬の間に渡せてよかったよ。」 と言った。いつの間に巻いたのか、自分の首元には、金色の、だけど派手すぎず、 和服にも違和感なく似合うマフラーが巻きつけられていた。 「最近はずっとそれを作ってたんだ。僕の金のモコモコの毛を使って作っててね。 あんまり量が取れないから時間がかかっちゃったよ。」 ごめんね、と彼は恥ずかしそうに微笑む。 さっきまでの嗜虐心に満ちた顔とは違い、幼さすら感じる微笑み。 彼の思いに胸が温かくなる。 「うれしいわぁ…。ありがとう、マイスはん。すごくあったかいで、これ。 こない綺麗なマフラー、他に見たことないわ。」 本当に丁寧に作られているのがわかる。金の毛が美しく編みこまれ、規律を持って 並んでいる。彼の毛だと思うと少し変な気分になるが、それもまた愛情だと思う。 思わず顔をうずめてみる。 「ん~、ふかふかもこもこ~。」 「気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。さくやの和服、うなじが見えて綺麗なんだ けど、冬は寒そうだったから。」 そんなところまで気づいてくれた彼の優しさが身を包みこむ。 「ほんまありがとな、マイスはん。こんな綺麗なマフラー身を削って作ってくれて。 端から端までえらい丁寧に…ん?」 マフラーの端のほうに違和感を見つける。 「…なあ、マイスはん。」 「なに?」 「そういえば、なんで最近エッチしてくれへんかったの?」 「…なんていうか、急いでて、足りない分を補うために、ね…。」 「…。」 「…。」 マフラーの端のほうには、妙にちぢれた毛が大量に使用されていた。 <終われ>
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/83.html
タイトル『オデットの静かな恋心』 作・もんじ トリップ ◆gd9NVb5EGA 「ふんふふんふんふ~ん♪」 『………!!』 「ん…? あ、アゼルだ! お~い!!」 『まぁ、料理は基本してないな』 『えー!?』 「あ………ソニア…」 『私がいないからって、食事を雑に済ませちゃ、駄目だからね!』 『ハハハ、そこら辺は大丈夫だよ。 ちゃんと食ってるから』 『心配だよ~』う~ 「………」 『あぁ! そういえばエレクトラさんと一緒にアクセサリを作る約束してたんだった!』 『え? 大丈夫なのか?』 『うん、平気平気。 まだ時間あるから、それじゃ、またね♪』バイバ~イ 『おう、またな! ………ん?』 「あ…」 『どうしたんだよお前? こんなところで…』 「え!? べ、別になんでもないわよ!」 『何、慌ててんだ?』 「あ、慌ててなんかいないから!」ブンブン 『変なやつだな…? まぁ、いいや、そんな事よりもさ、お前の店に行きたいんだけど…一緒に行かないか?』 「うぇ? あ、うん…いいわよ」 『それでさ、ソニアのやつ。 怖いなんて言って俺の後ろに隠れたんだよ』 「そ、そうなんだ……」 『いや~あれは良い思い出だよ。 懐かしいな~』 「………」 ギュウ... 『ん? オデット?』 「………」ぶぅ… 『………なぁ、オデット』 「え? ん? 何?」 『俺の腕を掴んでる』 「へ…!? ああ! ごめん!」 『………』 「………」グス... ギュ! 「んえ?」 『こうやって手同士掴んだ方が、歩きやすいだろ?』ニコ 「う、うん…そうだね」 『さ、行こうか』 「…ねぇ、アゼル」 『なんだ?』 「………好き」 『…ああ、知ってる』 [終わり]
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/90.html
『レスト×マーガレット』 作者 Sun あいしてる。 このたった五文字の言葉が、どうして言えないのだろう。 私はこんなにも彼を愛しているのに、どうして言えないのだろう。 「レストくん」 声を掛けた相手が振り向く。 なに、と微笑んだその瞳を、私は見つめることができない。 「あのね、あの……」 宝石のような瞳、風に流れて煌めく髪、引き締まった腕。 そして、空を、大地を、全てを包み込むようなその笑顔。 「あ、あ」 あいしてる。 言えない。 マーガレット、と彼の唇が私の名を紡ぐ。 ああ、この音色は私の心を優しく、激しく揺さぶってくれる。 私がどんな音符を並べても、どんな韻律を刻んでも、これほどに澄んでいて、かつ情熱的な旋律は奏でられない。 ああ、身体が。身体が熱い。 綺麗な手が伸びてきて、私の右耳に触れた。思わず、恥ずかしい声が出る。 彼とは全く違う形の私の耳。 鏡で見つける度、自分で触れる度に、彼と過ごせる時間がわずかであることを思い起こさせる。忌々しい耳。 「やだっ」 本当は嫌じゃないのに、心地いいのに。 穢れたようにすら思える私の耳を、そんなにも綺麗な指で触れて欲しくない。 身を捩ると、彼が頬を寄せて小さな声で囁いた。 あいしてる。 腰の砕けるような淡く尊い音色が、私の脳を蹂躙する。 ああ。 やっぱり私はこの人を。 「あいしてる」 彼の唇が、私の唇を塞いだ。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/27.html
タイトル『キャンディパリンパリン際』 作・もんじ トリップ ◆gd9NVb5EGA 252 名前:キャンディパリンパリン際[] 投稿日:2010/08/15(日) 00 16 36 ID e74/Zc0r0 [1/12] 「お邪魔しますで~す」 突然元気な挨拶と共に赤いオレンジ色の服をまとったかわいらしい女の子が入ってきた 「あら、キャンディちゃん、おはよう」 「おはようございます」 ペコっとその娘は礼儀正しくお辞儀をする 「どうしたんだい?うちになんか来て」 「実は聞きたい事があるんです」 「聞きたい事?」 「はい♪」 かわいらしい笑顔で返事を返す 「とりあえず座って、なにか飲むかい?」 「ジュースお願いできますか?」 「大丈夫だよ、今持ってくるね」 そういうと僕は冷蔵庫からオレンジジュースを取り出しキャンディの前にさしだす 「ありがとうございます♪」 キャンディはお辞儀をしてコップを両手で持ちジュースをすする 自分はコーヒーを持ち物からとりだしそれを飲む 「それで?聞きたい事って何?」 「ええとですね・・・」 キャンディは指を口にそえ、思い出すような仕草をとる 「お兄ちゃん」 「うん?」 ラグナはコーヒーを再び口に含む 「・・・童貞ってなんですか?」 ぶっっ!!! その一言がラグナの口の中のコーヒーをコップの中に勢い良く噴出させた 顔にコーヒーが付く 「ええと・・・キャンディちゃん?今なんて言いました?」 机の上にあったナプキンで顔を拭く 「ええと・・・童貞ってなんですか?」 「・・・」 [続く] 253 名前:キャンディパリンパリン際[] 投稿日:2010/08/15(日) 00 41 59 ID e74/Zc0r0 [2/12] 聞き間違いじゃなかった・・・ この幼い娘の口から言ってはイケナイ言葉が出てきてしまった 「ええと?その言葉はどこから聞いたのかな?」 「昨日おじいちゃんがステラおばちゃんと一緒にいる時にこそこそ言ってたのを聞いたの」 聞いてはいけない事を聞いてしまった気がする 「そ・・・そうなんだ~」 「んで!童貞って何?お兄ちゃん?」 きらきらの瞳でこちらを見つめてくる・・・ こんな純粋な娘にこんな事を教えてしまっていいのか?ダメだ!普通はダメだ! でもこんな瞳されたら・・・ 「わくわく!わくわく!」 キャンディはかわいらしい顔でキラキラの視線を向けてくる うう!俺をそんな目で見ないでくれぇぇぇぇぇぇ! 「童貞っていうのはね・・・」 「はい!」 元気な返事が飛んでくる 「まだ、どんな鍵穴にも入ってない鍵の事を言うんだよ」 「鍵・・・ですか?」 「そう、まだどんな穴にも入ってない鍵の事を童貞っていうんだ」 「ふ~ん・・・」 よし、うまくごまかせたみたいだ 「でもね、童貞なんて言っちゃいけないよ」 「なんでですか?」 「それは悪い言葉なんだ、純潔の鍵って呼んだ方がいい」 「純潔の鍵・・・」 意味は間違って無いはず・・・だ! 「お兄ちゃんも純潔の鍵を持ってるですか~?」 「・・・」 ラグナはニコニコした顔から一変して 「ふっ・・・聞かないでくれたまえ」 クールな顔になり、そう答える 「は・・・はい」 キャンディはその豹変ぶりに戸惑い固まる 「じゃ・・・じゃあ、私いきますね」 「うん、また聞きたい事があったらおいで」 「はい♪ジュースありがとうございました!」 最後に頭を下げてドアをしめた ラグナは笑顔で手を振って見送る 「律儀な娘だな~」 [続く] 254 名前:キャンディパリンパリン際[] 投稿日:2010/08/15(日) 01 05 49 ID e74/Zc0r0 [3/12] しかしそれから2時間後・・・ バタン! 「お兄ちゃん!処女ってなんですか?」 ぶっっ!!! またキャンディが質問にとんできた 「そ・・・その言葉はどこで聞いたのかな?」 「マルコが叫んでた」 マルコォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!! そして 「まだどの鍵も入った事の無い鍵穴の事をいうんだ」 「へぇ~」 今度もうまく誤魔化す 「ありがとうで~す♪」 「それじゃあね」 しかしそれからまた2時間後 「お兄ちゃん!精○ってどういう意味ですか?」 ぶわほぉ!!! ミルクを飲んでる時にそれを言うな!! その次もその次も・・・ 「お兄ちゃん!」「お兄ちゃん!」「お兄ちゃ~ん!」 幼女の淫乱な質問攻めが続く 大半はマルコとカンロさんから聞いた事 なにを、してるんだこいつらは? そして次の日も・・・ 「お兄ちゃん!ヒ○○ダってどういう意味ですか?」 「・・・」 いいかげん噴き出すのにも慣れた そして次の日も次の日も・・・ 幼女の容赦ない質問攻めが飛んでくる ただその質問一つ一つがラグナの一つの本能を攻撃していた もともとラグナはかなりのロリコンだった 元から発情していたというのにこんな事を毎日されるのだ ラグナはすでに限界だった・・・ 「お兄ちゃん!性交ってなんですか?」 「・・・男と女がネバネバになる事」 「ネバネバってどういう意味ですか?」 「・・・」 ラグナは震えていた、必死で自分の理性を保った だが 「ネバネバって・・・どういう意味ですか?」 キャンディがラグナの顔を覗きこむ 視界に広がる幼い女の子の顔・・・ ラグナの何かがプツリと音をたてて切れた [続く] 255 名前:キャンディパリンパリン際[] 投稿日:2010/08/15(日) 01 36 50 ID e74/Zc0r0 [4/12] 「じゃあ!体に直接教えてやらぁ!!」 ラグナはキャンディを押し倒した! 「きゃあ!!」 キャンディは床にバタンと倒れこむ 「いてて・・・」 ラグナはその上に馬乗りになる 「お・・・お兄ちゃん?」 そして・・・ 「キャンディがいけないんだぞ・・・俺を毎日誘いやがって!」 その瞳には一つの欲望が渦巻いていた 「こうしてやる!!」 ラグナは一つの飴玉をとりだし、その先端をキャンディの頭に・・・ 「えい!えい!」 「いた!いた!」 先端の飴玉をキャンディの頭に叩きつけていた 「いたい!いたい!やめてお兄ちゃん!なにしてるの!!いた!」 「なにって・・・キャンディパリンパリン際」 「いたい!やめて!なんでそんな事するの!?」 「何って・・・毎日あんなにかわいい顔で質問攻めしてきて、いじめたくなるのも当たり前だろ」 そう・・・ラグナは我慢できなかった・・・かわいい子をいぢめたくなる欲望に!本能に! 「祭りだ祭りだ~!」 「いた!いた!・・・もう!えい!」 キャンディはラグナの拘束を解き、素早く逃げた 「あ!こら!祭りの主任がいないと意味ないだろ!」 「べぇ~っだ!」 キャンディは舌を出しそのまま逃走する 「全く・・・仕方ないなぁ」 ラグナは外にでて工房でひそかに使っていたメガホンを口に当て、叫ぶ 「皆さぁぁぁん!新しい祭りの開催です!」 その声にトランルピアの人達は反応する 「祭り!?」「祭りとな・・・」「新しい祭りなんかできたんだ!」 「えぇ~、ルールは簡単です。町の中のどこかにいるキャンディの頭にキャンディを当てる」 「そしてそのキャンディが割れたら、もれなくキャンディ100個をプレゼント!」 「おお~!」「なんか面白そうですね~」 「参加したい方はキャンディを持って今すぐキャンディを探してください」 「やるやるぅー!」「たまにはハメはずすのもいいかもね!」「よ~し!キャンディを探せぇー!」 20分後 「わっしょい わっしょい わっしょい」 そこには町全員から追いかけられ何百個ものキャンディを投げつけられているキャンディの姿があった 「な・・・なんでこんな事になってるんですかぁ~!?」 「わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい」 「逃げるのか!?ウェスカー!!」 「ウェスカーって誰ですかぁ~!?」 「うぇwうぇwうぇwスカわっしょい わっしょい わっしょい わっしょい」 「もう、うんざりですぅー!!」 このキャンディパリンパリン際は町の伝統的な一つの正式な祭りとして認定されたとさ [終わり] [おまけ] 大人が幼い子をいじめるのは法律にもきちんと書かれた立派な犯罪です 絶対にやめましょう
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/63.html
「エリックさん、これ、僕の畑で採れたトウモロコシです。よろしければどうぞ。」 「おおっ!若者よ、気が利くじゃないか。大切にするぞ。」 この若者――ラグナが村に来てから早いもので二年目の夏が訪れていた。 最初はエリックが種を売ったついでにその作物について講義したり、度々相談を持ちかけられたりしたものだが、今では対等に、畑や作物についてあれやこれやと議論――例えば水の微調節や素材の味を生かした調理法について――するようになった。 現に今貰ったトウモロコシは一粒一粒が大きくつやもあり、いますぐ噛り付いても美味そうな程だ。実際には生で食べることは出来ないが。 「それでは、僕は用事がありますので。」 「おう、またな若者。」 ラグナはぺこりと一礼すると、足早に南地区を後にした。ルピア山道へ行くところをみると、おそらく蔓草の遺跡にある畑の世話をしに行くのだろう。 「こんちはー。」 若者と入れ違う形でやってきたのは、図書館に住み着いてこちらも早二年のセルフィだ。 村人の施しで生きていると言っても過言ではない彼女は、食べ物を買う時は商売に関してきっちりしているロゼッタの雑貨屋を避けて、わざわざこの農場まで足を運んでいるのだろう。 「いらっしゃい。今日のおすすめは今朝採れたてのトマトだ!もちろん、俺が丹精こめて作った自信作だぞ!」 「ふーん、じゃあそれ貰おうかな。あとはキュウリあるかな?」 「もしかして、またサンドイッチか?たまには他の物も食べないと体に悪いぞ?」 「いーじゃない、ちゃんと野菜は挟んでるんだし。」 「そういう問題ではなくてな……全く、ラピスさんが心配するのもよく分かる……。」 「ふーん、ラピスから聞いたんだ。ラピスから。」 「だ、だったら一体なんだっていうんだ?」 ラピスの名前を口にした途端、急ににやにやと笑いだした。 背中を嫌な汗が伝い、聞きたくないと思いながらも先を促す。 「いやね、あたし一昨日本の片付けしてたのよ。で、二階から教会が見渡せるんだけど……ちょうどステラさんが酒場から帰ってくる頃にエリックが教会から出ていくの、見ちゃったんだ~。」 見られていた。 思わずこめかみに手をあてうなだれる。 セルフィはにやにや笑いを崩さない。 「別に二人が何してたのかは訊かないけどね。やましい事が無いならステラさんに内緒でこそこそしてるのはどうかと思うなぁ。……って、その様子だとやってんのね、やましい事。」 すっかり頭を抱えてしまったエリックの様子を見て、あきれた、とセルフィが呟くのが聞こえた。 おそらく本人はほんの少しおちょくるつもりだったのだが、想像以上の反応が返ってきたのだろう。 「頼む、この事はどうか内密に……。」 「う~ん、それはエリック次第かなぁ。……さっきも訊いたけど、キュウリある?」 まったくこの娘は油断も隙もない。 エリックはその後秘蔵の冷蔵庫からキュウリを持ち出し、トマトと一緒に他の住人より割安で売っている野菜を、更にいつもの半値で売る事になった。 「じゃ、またね!」 ややげっそりした顔のエリックを残して、セルフィはエリック農場を後にした。 (まさかそこまで発展してたなんて、エリックも中々手が早いわね。いや、ラピスもああ見えて結構……。) 「ぁ痛ッ!」 「すみません、大丈夫ですか?」 「あ、タバサ……。」 予想以上の収穫にあれこれ考え事――下世話な想像と表現した方が正しいが――していたセルフィは、ちょうどヴィヴィアージュ別邸から出てきたタバサとぶつかってしまった。幸いにも、買った野菜が地面に落ちてしまうことはなかった。 「いや、あたしがボーッとしてたのがいけないんだよ、ごめんねタバサ。」 「いえ、こちらこそ。ところでそのお野菜、エリック様の農場で採れたものですか?」 「ああうん、まあね。」 「お野菜は普段マテリアルでラグナ様が出荷したものを買っているのですが……エリック様のお野菜もとっても美味しそうですね、今日はエリック農場で買ってみます。」 それでは、と一言別れの挨拶を告げると、タバサはエリック農場に向かって歩き出した。 「あ……。」 今は行かない方が、と言いかけたが、何故かと聞かれても答えられないので止めた。 (エリックはともかく、ラピスには色々借りがあるからなぁ……。) エリックに乞われなくとも、セルフィにははじめから言いふらす気は毛頭無かった。ただ、そういう素振りを見せれば野菜安く買えるかなぁ、という打算的な考えはあった訳だが。 (ま、なんとかごまかせるでしょ。さ、帰ってサンドイッチ作ろーっと。) 鼻歌まじりで帰路につくセルフィであった。 「はあ……。」 営業時間が終わり、訪れる人が途絶え一人になったエリックの口からは思わずため息が漏れる。 セルフィと別れた直後、農場に初めてタバサがやってきた時にはタイミングの悪さにひやひやしたが、純粋に自分の野菜を褒めてくれる彼女のおかげで少し落ち着く事が出来た。 この際見られてしまったものは仕方がない。そもそも自分に彼女と結婚する準備が整っていないのがいけないのだ、と半ば開き直ってその後はいつも通りに過ごした。 売れ残った野菜を冷蔵庫にしまいながら、ラピスとのこれまでの出来事を思い出す。 一目惚れだった。 それから毎日教会に通って、少しずつ話をするようになった。 甘いものが好きだと知って、見るのも嫌なチョコレートやジャムを毎日のようにプレゼントした(後になってエリックが甘いものが嫌いだと知った時、ラピスは大層驚いた)。 聖夜祭を一緒に過ごして想いを告白した時、顔を赤らめて恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに頷いてくれた彼女の顔を忘れることはきっと出来ないだろうと思う。 そして、その夜初めて彼女を抱いた事も……。 回想に浸っていると、コンコン、と控えめにドアを叩く音が静かな家に響いた。 エリックは日誌を書く手を止めて、はてと考える。この時間帯に訪ねてくるのはよく一緒に夕飯を食べるダニーやルートだが、近頃彼らとそういった約束をした覚えはないので、エリックには来訪者の見当がつかなかった。 「どちら様ですか?」 「こんばんは、エリックさん。」 その声に、どきんと心臓が高鳴る。 「ラピスさん!どうぞ、開いてますから。」 「ええと……すみません、両手が塞がっているのでドアを開けてくれませんか?」 「分かりました。」 かちゃり、とエリックがドアを開けると、大きなキャベツとジャガイモが視界に飛び込んできた。それらが進行して来たので体を避けると、ようやく大きなかごを抱えたラピスが現れた。 「どうしたんですか、この野菜?」 「ラグナさんが持ってきてくれたんです。若草の遺跡で育てていた春野菜がたくさん収穫できたからって。わたしとシスターステラだけでは食べきれない程で……。その、よかったらエリックさんにもと思って。」 「ありがとうございます。」 礼を言ってかごを受け取った。 「エリックさん、ご飯はまだですか?よかったらこの野菜で何か作りませんか?」 「いいですね!何にしましょうか?」 「えっと――」 ラピスと料理を作るのは好きだった。二人で共同作業をしている、という感覚が強いからだろう。 トントンとリズムよく包丁が野菜を切る音。コトコトと鍋の中で食材が煮える音。時折交わされる会話。 そのすべてが心地良かった。 お互い料理は作り慣れているため、調理も後片付けもテキパキと進んだ。 今は食後のリラックスティーを二人で向かい合って飲んでいる。 「美味しかったですね。」 「そうですね。やっぱり素材が良かったんじゃないですか?若者は最近大分慣れてきたみたいですから。」 「ラグナさん、毎日頑張ってますからね。くれぐれも無茶はしないで下さいって言っているんですけど……。」 そう言ってはぁ、とため息をつくラピス。村に唯一のナースとして、そして一人の友人として純粋に心配していると頭では分かっていても、ちりちりと胸が焼けるような焦燥感を感じてしまう。 そんな思いを振り払うように、リラックスティーを飲み干すと 「今夜はこれからどうしますか?」 一言、そう聞いた。 答えは今夜ラピスが来た時から分かってるのに。 「シスターステラは今日も酒場に行っていて……その、帰ってくるまでまだ時間があります。ですから、その……」 頬を赤らめながら、うつむきがちに話すラピスに、愛しさがこみあげる。 椅子から立ち上がってラピスに近づき、優しく頬を撫で、そっと口づけを落とした。 二人でベットに腰掛け、静かに唇を重ねる。 「ん……」 舌をラピスの口内に進入させ、彼女のそれと絡ませ合う。深く深く、お互いの熱を伝えあって溶けてしまいそうな程に。 エリックはこのままいつまでもこうしていられるように思ったが、ラピスが胸板を軽く叩いたのを合図に唇を離す。 背中に回していた右手を耳にもっていき、やわやわと耳たぶを揉むと、顔を真っ赤にしたラピスが 「あっ……。」 と小さく吐息を漏らした。 「耳、弱いですね。」 低い声で囁くとそのまま耳に口づける。 「やっ、そんなに……!」 ラピスの体から力が抜け、そのままエリックに押し倒される形になった。 耳から離れ、軽く唇にキスを落とすと、服の上から胸を揉みしだく。 ラピスはその手を押し戻すように自らの手を重ねると、上目遣いで懇願する。 「エリックさん……服、脱がせて下さい。」 そんな頼みは無視してこのままラピスの体を味わいたい、という衝動を堪えて大人しく体を起こす。ラピスのシスター服に染みやしわを作ってしまうのは避けたかった。 体を起こしたラピスがするすると服を脱いでいく。普段は服に隠れている、陶磁器のように白く美しい肢体が次第にあらわになっていく。 自身の中心が熱く滾るのを感じながら、エリックも服を脱いだ。 裸になった二人は今度こそベットで重なり合い、二人分の重みを受けてベットのスプリングがぎしり、と小さく抗議の音を立てる。 ああ、やっぱり一人用のベットに二人で寝るのは狭い。 頭の隅で小さく嘆きながら、思考の大部分をラピスの体を堪能する事に集中させる。 露わになったラピスの秘所にそっと触れると、先程の愛撫によってわずかに湿り気を帯びていた。 くちゅくちゅとわざと音を立てて指をゆっくりと出し入れする。 内部は熱く、エリックの指をやんわりとしめつける。 指を二本に増やしてそれぞれに動かすと、ラピスの腰がびくりとはねた。 「はうっ……あっ、そんな…風にっ、しないで……」 「どうしてですか?ここはこんなに濡れてるのに。」 そう言って指を引き抜きラピスに見せてやる。 「やあっ、……今日のエリックさん、いじわるです……。」 「たまにはこういうのもいいでしょう?」 そう言って快感でピンと立った乳首を吸い立てる。 「ひゃううぅぅ!」 ラピスはひと際大きな嬌声をあげると、とたんに体が弛緩した。 どうやら絶頂に達したらしい。 「そろそろ……入れますよ。」 既に怒張した己自身を愛液でぬめる秘所におしあてる。 「きて……エリック……。」 名前を囁くその声の艶にぞくりとしながら、ゆっくりとラピスの中を押し開く。 もう幾度もエリックを受け入れたそこは、今回もまた優しく包み込んだ。 腰を動かしながら、彼女が悦ぶポイントを確実に攻め立てていく。 「はあっ、あっ、や、くう……エリック!私、私また……!!」 ラピスが背中にきつく爪を立てるが、それすらも快感へと変わっていく。 「俺も……そろそろ……このまま中に……」 二人で絶頂への階段を一気に駆け上がる。 「きて!エリック!エリックぅ!」 「ラピス!……うっ!」 「――っ!!」 白濁を彼女の中へ放つ。 乱れた息を整え、ゆっくりと引き抜くと愛液と混じり合いラピスの股とシーツを汚した。 ラピスの横へ顔を近づけると、どちらともなく深く口づけを交わし合った。 情事の後のけだるく、だが幸福感に満ちた時間は去り、今は二人とも身支度を整えていた。 時計を見ると、そろそろステラが村人達との歓談を終え、教会へと足を向ける時間である。 その前に彼女をいつものように教会まで送り届けなくてはならない。 だが、今日は一つだけ、いつもとは違う事をする予定である。 「準備が出来ました。行きましょう、エリックさん。」 「ラピスさん、その前に少しいいですか?すぐ終わりますから。 「?……はい。」 いつもと違う様子のエリックにラピスは少しいぶかしげながらも素直に頷いた。 どくんどくんと心臓がうるさく早鐘を打っている。 落ちつけ。今日のために散々苦労してきたじゃないか。このくらいのこと、大丈夫なはずだ。 「ラピスさん、俺はあなたを愛しています。」 「はい。」 突然の愛の告白に驚きながらも頬を染め、ラピスは頷いた。 「そして、一生添い遂げたいと、そう思っています。……でも、情けない事に俺にはまだ準備が出来ていません。」 目だけでぐるりと周りを見渡す。一階建の狭い家。ベットはシングルベット。これではとてもラピスを迎えることなどできない。 「けど、いつか必ずあなたを必ず迎えにいきます。だから……」 そういってポケットから小さな小箱を取り出し、開いてラピスに見せる。 「……!」 ラピスがわずかに息を飲むのが伝わった。 星空を一部分切り取って、それをそのまま固めたような石。 ラピスラズリ。 「これは約束の証として、受け取ってください。」 「……はいっ!」 今にも泣き出しそうな真っ赤な目をして、それでもとても奇麗な笑顔でラピスは返事をかえした。 ――その年の冬の月。 この村に、新たに若い夫婦が誕生したという。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/56.html
タイトル「信頼」 作者・零 トリップ・無し (何時からやろ……。) あの人と初めて会ってから約一年が経っていた。そして、この恋に気づいたのは二ヶ月前。気が付いたら、好きになっていた。 何度も依頼を出す度、あの人の他人に対する優しさや、思いやりを心の底から感じ取れた。その内、うちはあの人のことを信頼していくようになった。きっとそこから気に始初めたんやろう。そして、うちが気が付かんうちに、好きになったと思う。 ペルちゃんも、同じように、好きになったんやろう。いや、ペルちゃんだけやない。他の子も……。 (ほんと、ライバルが多いわ。) まだ好きという気持ちを、自覚してる子は少ないが、自覚している子を合わせてるとい 見た。 けれど、うちが今思っていることは、そのことではなかった。 あの人が人とモンスターのハーフとしったあの日のことを思い出していた。 あの人が人とモンスターのハーフだと知ったとき、裏切られたよう気分になった。 信じられなかった。 信じたくなかった。 気づいたときには、大樹の家を、あの人の家を飛び出して、オッドワードの谷の遠望峠で海を眺めていた。 うすうすは気づいてはいたけれど、心のどこかが認めなかった。 今飛び出したのも、認めたくないうちの心の表れやった。 でも、隠したいほど知られたくなかった秘密を知って、そのうえ、飛び出して来て……。 (傷つけたかもしれへん……。) そう思いながら海を見ていると、 「さくや、黙っててごめん。」 と、突然背後から、謝られた。 そしてあの人は、なぜモンスターなれるのか、なぜ黙っていたか、そのことをうちに話してくれた。 黙っていた理由の中に、うちがモンスターが苦手いやからと、いう理由を聞くと嬉しくなってしまい、その後の話は頭に入らなかった。 今思うと、毛を刈ったりして悪い事したなーと思う。 そう思いつつ、 「マイスはんの毛、ちょい刈らせてくれへん?」 と、たまに頼んでいる。 その頼みを苦笑いして引き受けてくれる。 きっとそれも、あの人の優しさなのだろう。 「ほな、そろそろ戻ろっか。」 そういうと、うちは途中であの人に会わないかと思いながら旅館に戻っていった。 追伸 帰る途中、モンスターに追いかけられた……。 あの人が助けてくれたんやけど……恥ずかしいとこ見られたわ……ぅぅ。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/33.html
釣り師氏の作品 トランルピア性服記(全編凌辱注意) ■ドロップ編 一日目 ■ドロップ編 二日目 ■ドロップ編 三日目 ■アネット編 短編 ■イオン陵辱 ■風俗店 都 ■ソフィア輪姦
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/119.html
◆vipkKBZ7zA氏の投稿SSまとめ ■アルコール高めのラム酒 二杯目 (アルス×ラムリア) ■アルコール高めのラム酒 2,5杯目(アルス×ラムリア) ■アルコール高めのラム酒 三杯目 (アルス×ラムリア) ■マックスパパの嘆き (エロ無)